今日の授業のサマライズ。
本日は動画2本を見せていただくことからレッスンスタート。
先日ツボにはまった高速会話の応酬動画を再度見せていただき、ひとしきりそのテンポを味わった後…
今度は一転し、なんとも優雅で心豊かな古いミュージカル映画のワンシーンを見せていただく。
ネタバレOKか先生に確認するのを忘れてしまったので詳細はぼかしつつになってしまうが、、、
(その映画は、私が幼い頃から繰り返し見て英語で歌を全部覚えてしまったくらい大好きな映画だったので驚いた)
その映画中でも特に印象深い、本質的なテーマの一つが凝縮されているようなシーンを改めて見ていたら、
色々な暖かな感情がふわっとよみがえり、うっかり涙が出そうになってしまった。
毎日あわただしく何かに追われ、常に気を張りながら、冷静に論理的かつ効率的であろうとする日々。
いつの間にかそればかりになっていた。
でも、たった一曲を先生とのレッスンで見ただけで、張り詰めていたところから心と感情が解放され、優しく優雅な気持ちになることを実感。
心が本来の私に戻っていく不思議な感覚を体験した。
先生が時々おっしゃっている、古き良き物を定期的に見て本質を思い出す時間を作ることの大切さとはこういうことか。
もちろん、米国流の生き馬の目を抜くようなスピード感、瞬発力、効率性、強さはすごく大事。
でもその対極にある欧州的な、歴史に裏付けされた滲み出る優雅さ、おおらかさ、悠久、それらもとても大切なこと。
多くの人がどちらかに偏ってしまっているが、
両方ちゃんと心の中に持っておくことが、人間を大きくしてくれる。
折れずに自分らしく、幸せに強く生きていくことを支えてくれる。
そのためにも、子供のころからきちんと、本物、本質に触れさせること。
このようなベース(教養)があって、そこに学びや成長を積み上げていくことで、人としての魅力が増していく。
この切り替え、このバランスを上手くコントロールできる人は素晴らしい。
今日のレッスンのエッセンスはここに尽きる。
とはいえ私の場合は学びの手前のところであっぷあっぷしている状態なので、
バランスをとるという意味ではやっぱり米国流?!にもっと本腰を入れなければいけないわけだけれど、、、
今回の映画も含め、今までの人生で培ってきた私の心の土台となっている大事な部分を、改めて思い出せたことは大きな収穫。
その部分もきちんと大切にしていきたい、と、心から思った。
早速今週末は、私の中の不朽の名作映画シリーズを見直して、心をリセットしようと思う。
と言いながら、その後の英語は(宿題はサービス問題だったので余裕だったのに!!)
「今日の回答は忘れることにするので、来週やり直しましょう(笑)」と言われるほどのトホホっぷりにて、
まだまだ修行が足りない自分に苦笑いのレッスンとなった。
そしてレッスン終了からひと段落付いてレビューを書いている今も、今日の動画の余韻にまだ心が震えている自分にちょっとびっくり。
せっかくだから、レビューとは別に心の声も書いておくことにする。
私は昔から、なぜかヨーロッパ的な美が大好きで、その空気感に触れると本当に心が震えたものだった。
アンティークのヨーロッパのガラス細工や彫金は、ブランド物のダイヤモンドより美しく感じたし、
サントリー美術館で初めてエミールガレの作品を間近で見た時には、そのランプの前からしばらく動けなかった。
生まれて初めて憧れのヨーロッパに行って、ビッグベンを目の前にしたときの衝撃、
石の文化、歴史の重み、しかもそれが現代の生活の中に普通にそのまま存在していることのものすごさを肌で感じて鳥肌が立った。
マッターホルンの壮大さ神々しさに心震え、一方でツェルマット(麓の町)の小さな教会でクライマーたちの慰霊碑を見ていろいろな感情が込み上げてきた。
とても書ききれない、たくさんの思い出や感動をめいいっぱい受け止めながら私は生きて来たのに、
大好きで大切な自分自身のコアな部分をすっかり忘れていた。
それがショックだった。
そして、たった一曲の動画で、心に眠っていたものがあふれ出て止まらなくなったことにも驚き、それが自分の中で実はとても大きなものだったことに気がついた。
改めて、私にそのよう素地を与えてくれた家族に心からの感謝しつつ、
私らしさや、心の大切な部分を思い出させてくれた先生に、心からの感謝の気持ちを新たにした。
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